ベイ 真面目な議論

2005年10月14日

すぐそこにある危機1

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 Aクラス確定、番長の投手2冠確定の喜びもつかの間、我が軍が大激震に襲われた。情報が錯綜しており、村上ファンドの株式保有数は明日ファイルされるとのことなので、同ファンドが9月30日現在でどれだけ株式を保有しているのかは不明だが、同氏がTBSにベイスターズを売却せよと迫っているとの話。

 一ベイファンとの立場を離れれば、至極当たり前の提言に思える。ベイスターズの運営に何十億もかけている。普通の企業ならありえない放漫経営。この会社は上場企業である。そして、ベイスターズは宣伝広告効果にもならない。なぜならオーナーが広告の媒体そのものであるからだ。私が株主であっても、そして社員であっても許せないだろう(佐々木の給料、全社員に分配しろ!と叫んだかもしれない)。

 しかし、ベイファンの立場から。確かに大洋漁業は球団を持つには荷が重すぎた。ニッポン放送ほどの優良企業なら何とかなるだろうと思った。しかしニッポン放送はヤクルトと絡みすぎであった。結果TBSに売却された。TBSは更に優良企業。ひょっとして横浜戦完全中継?読売まではいかなくても、一気にベイがメジャー化することすら夢見た。しかし、その「優良企業」であったニッポン放送もTBSも村上ファンドに狙われたのは皮肉であった。TBSほどの優良企業なら何とかしてくれる、と思ったが、「優良」すぎたのだ。

 さて、球団売却を迫る村上ファンド(阪神は上場させよう、とか言っているのに、本当に悔しい)とともに、楽天の名前が出てきた。そして楽天が持っているTBS株の方が遥かに大きい。経営統合まで言い出してきた。そもそもホリエモンが絡んでニッポン放送(いまだにベイの大株主だ)がフジテレビ傘下に入ったことで、またベイの資本構成が問題視されていた矢先に、またしても球団を持っている楽天がTBSの株主になってしまった。広島やオリックスが騒がれているが、状況証拠からすれば間違いなくベイは危うい。

 昨年近鉄が消滅した。あんなものは合併でもなんでもなく、消滅である。「オリックス・バファローズ」なんて見せかけそのものだ。そして、10球団案や8球団案が出ていた。少しは危機感があるつもりだった。しかし、やはり実感はなかった。年金が枯渇している。日本の財政赤字は天文学的だ。ウチの会社の発行した優先株の配当は払えるのかな。オレの老後って本当に大丈夫だろうか。最近英語なんて全くしゃべってないな。不安と思っていることも危機が訪れなければ、本当の実感なんてないに等しい。そんないい加減な「不安」はある日「危機」となって突然顕在化する。まさにその「危機」がやってきてしまった。

 危機がやってきて、はじめて本気で考えた。楽天ゴールデンベイスターズ?本拠地仙台?準本拠地横浜?ユニフォームはクリムゾンレッド?監督はノムさん?牛島ヘッドコーチ?あわなそうだな。統合の象徴はやはり中根打撃コーチ?盛田投手コーチ?エースは門倉?打順はたすきがけか?横浜で30試合くらいやる?でも観客動員は仙台のほうが全然多いぞ。横浜ではいいところ20試合か?大体セ・リーグなのか、パ・リーグなのか?それってオレがずっと応援してきたチームなのか?一年のうちの4月から9月までの半年、本当に夢中になれることがなくなるのかな?

 許せない。大体横浜にだって、本当にいい企業があるじゃないか。僕の知っているだけでも、UHF最強TVKテレビ。世界の種苗メーカーサカタのタネ。シュウマイの元祖崎陽軒。焼肉のたれでご存知エバラ食品工業。プラントエンジニアリングのリーディングカンパニー千代田化工、日揮。紳士服ならコナカにAOKIインターナショナル。大手飼料メーカー3強の日本農産工、協同飼料、日本配合飼料。ファンケルなんてカネがありそうだぞ。横浜銀行だって一息ついているはず。ベイが貯金したら(負けまくっても)新聞の見出しには「横浜銀行」って出るぞ。本社移転は2010年からだけど日産。本社は新橋だけど横浜ゴム。東急だって京急だって相鉄だってある。神奈川新聞はどうするんだ?他人事ではないぞ。中華街だって横浜のブランドを最大に活用しているだろう。金持ちの中国人のヒトだっていっぱいいるはずだ。横浜銀蠅だって協力してほしい。三菱自工横浜もプロに入って来い。阪神タイガースの上場が話題になっているが、本来上場して幅広く資本を集めるのって、カネがない企業の行動論理でしょう。これらの企業を基幹株主にして、上場して資本金を集める。情熱のないTBSが株主だからこういうことになる。Jリーグ方式でいいじゃないか。フリューゲルスがなくなりFマリノスになって、そして横浜FCがある。サッカーでの経験を野球に生かそう。ユニフォームに協賛企業のロゴがペタペタでも全然気にしないよ。日本第二の大都市横浜だよ。仙台に球団を持っていかれてもいいのか?もうTBSのような無責任な企業に株を持たせることが間違いだと思う。

 誰もやらないなら、本気でこれらの企業を回ろうと思う。ファンクラブの会員数は阪神15万人に比べて横浜1500人らしいから、ファンがどこまでカネを払うかわからないが、「勝利」で配当を返してくれるならぼくは喜んで出資させてもらう。チーム名や言葉だけではない本当の「市民球団」への脱皮のチャンスかもしれない。いざとなればいつでも行動を起こしたい。証券関係、金融関係、法曹関係の方、是非力を貸してもらいたい!

 怒り屋さん、コメント入れてくれてありがとうございます。闘いましょう!

 

 

be_a_hero_in_akasaka at 02:32|この記事のURLComments(21)TrackBack(37)

2005年08月10日

佐々木について自問自答してみた1

 とうとう、この日が来た。ブログを中心に皆さんの反応を見させていただいたが、「何はともあれお疲れ様。ありがとう。」という声と、「もうどうでもいいや。チームはAクラスを目指して頑張っている。闘いに戻ろう。」という声と、「わがままな男だ。チームのことを考えているのか!」という声に大きく分けられるかと思う。私もそうだが、本当にきちんと、佐々木という大投手のことを総括できていないまま、この日を迎えてしまった、という感じである。そこで、自分自身の総括のためにも、自分の中から湧き上がってくる疑問に対して、自問自答してみた。心の整理をつけたいだけで、決して単なる佐々木賛歌でも、佐々木批判でもない。

−佐々木は大投手だったのか?
間違いなく大投手であった。ベイスターズ暗黒時代から孤軍奮闘で抑えを担い、チーム全員を「勝てる」という気持ちにさせる勝ちパターンを確立、チームのみならず他チームまでをもその魔術にかけ、本当に優勝してしまった。特に97年と98年はプロ野球史上最強に凄かった。高津、小林雅、豊田...、クローザーという存在は確かにその後次々に登場してきたが、この2年間の佐々木ほど「絶対的」な存在は、誰一人いない。

−引き際があまりにも見苦しくないか?
やはり昨年の8月の3連敗が引き際だったのかもしれない。当時、佐々木が球団に引退申入れをし、球団が慰留したという話になっていたが、それが真実だったのかもしれない。佐々木は当然限界を感じ取って(それは本人が真っ先に、誰よりも早く気づくはずである)、もう耐えられなくなって引退を決意したのだと思う。それを、誰がどう慰留したのかは知らないが、貰っている年俸の高さと球団の期待の高さを「責任感」(ほんとうは出来もしないのに)、敏感に、そして極めて真摯に感じ取って、本当に「翻意」したのだと思う。それが彼なりの責任の取り方だった(これは「迷惑だ」とか「給料泥棒がもう1年の契約を延ばした」という周囲の見方とは別の次元の彼だけの論理である。だが、決めるのは彼自身だけであり、彼が彼自身の論理に従って動いた。)。
しかし今季に入っても、思うに任せない体と投球は、年俸と期待のプレッシャー、自らが自らに課している責任に反比例していた。そのギャップは昨季以上に大きくなっていた。だが、一旦「翻意」して現役を続行している以上、引くに引けない。精神力が強く、偉大な男だからこそ、そのギャップに耐える力も大きくなっている。彼にとって、スパッと辞める、という選択肢は取りえない状況になっていた。それが「あんな球しか投げられないのになぜ辞めない?」というところまで来ていた。年俸が1億円だったり、単なる一流選手だったら我慢ならないところまでも、我慢してきてしまっていた。そういえば、必ずしも一流選手の引き際がキレイだとは限らない。もちろん、そこに自己に対する過大な幻想や傲慢があったこともまた、事実であっただろう。

−なぜこの時期に引退なのか?チームは優勝やAクラスを闘っている公式戦の重要な局面ではないか?わがままだ。
そのとおり、一般人の常識観からすれば当然わがままである。だが、本人は少しも自分をわがままだとは思っていない。そのくらい彼は尊大になっていた。これがいいか悪いか?そういう男だからこそ、傍若無人にクローザーが務まったのではないか。もはや我々一般人の常識を彼に問うても意味がないことかもしれない。

−なぜ、あの高すぎる給料を返上しなかったのか?これからもしないのか?
例えば昨季の不甲斐ない結果と今季の予想される窮状を考えて、「事前に」今季分の給料の一部を返上したり、一部を出来高払いにするというのも庶民の発想からすれば当然アリである。現に清原は複数年契約で結んでいた年俸の一部を返上したことになっている。しかし、佐々木の中ではそんな論理は全くない。この高い「責任感」があるから現役を続行しているわけであって、年俸が2億になったら現役を続ける意味がないからである。これは、話はまるで矛盾かもしれないし、原因と結果が逆になっているかもしれないが、彼の中では正当な理屈になっている。つまり「給料を返すくらいならもう辞める」と。
それでは辞めることを決めた今、今季の給料をどうするか?という話も、ここまでそのプレッシャーに耐えて、上述の「ギャップ」に耐えてきたプロセスに対しての正当な対価である、という理屈になっているに違いない。
凡人は、高い給与と遥かに責任感ある仕事が与えられると腰が引けて「私には高すぎる給与です」とその給与の一部を放棄すると同時に、仕事の責任感から逃れることを選ぶかもしれない。そして、その理屈に共感を感じることもできる。プロセスはどうあれ結果が出なければ給料で責任を取る、という発想にも違和感を覚えない(これが今サラリーマン社会で行われている成果主義ならぬ結果主義であるから)。
しかし、佐々木にはそんな発想は微塵もない。そんな経験もない。ずっと成績を残し続けて給料を増やし、そしてその給料に見合う働きをするためのプロセスを実行してきたのだ。以前は結果を出した。そしてこの2年は結果が出なかった。だが、それが何だ。プロセスは「6億5千万のプロセス」であったのだ。
というのが佐々木の発想ではないか。だとすれば、凡人の批判はその批判の意味すら彼には理解できないであろう。そんなにプロ野球選手に一般常識や普遍的なものの考え方を期待するのが間違っているのかもしれない。

−こういうときこそ先輩やOBが、チームに迷惑がかからぬよう、ビシッと言うべきではないか?
彼が直接の先輩として話を聞けるのは、OBなら斉藤明夫くらいではないか?この役割を担ってきた先達など誰もいないからである。この役目でチームの誰よりも存在感を持ち、勝利に貢献した、という強烈な自負がある。であれば、野手OBや先発OBの話など聞くに値しないであろう。では斉藤明夫の話を聞けるか?彼の時代のストッパーと佐々木が確立したクローザーの地位はまるで違う。その意味でもパイオニアである佐々木は、牛島や江夏の話すらロクに聞けないだろう。


偉大な選手は怪物になってしまっていた。常人には凡そ理解できない怪人になっていた。つまり、周囲がどう思おうが、周囲にどれだけ被害を与えようが、彼には全く悪いことをしている意識はないのである(それはそれで哀しい)。彼から受けた恩恵は彼を怪物に育て、彼から恩恵を受けた者は最後にはその怪物を追い払うのに大きな労力を使う羽目になった。彼を人間と考えるからいけないのだ。彼は哀しい怪物になってしまったのだ。小泉さんの政界や経済界でもそうであろう。偉大なリーダーやパイオニアは、彼が偉大であるがゆえに、最後に老醜を晒し、より大きくなった影響力が負の方向に働く(影響力の少ない凡人は老醜を晒したところでたかがしれているし、小市民の常識はそんな老醜を晒すことを許さない)。残された人間は、先に受けた恩恵からその老醜を割り引いて考えておかねばならないのである。
結局、やっと怪物を、大きな存在を、その悪夢を振り払うことができた。ベイスターズの真の「再生」がこれからやってくることだけは、確実である。

be_a_hero_in_akasaka at 03:30|この記事のURLComments(6)TrackBack(22)

2005年06月14日

日本を(少しだけ)離れて、考えた

ベイスタ☆ファンさん! LINERさん! kosakaさん! なつきさん!
コメントありがとうございます。ちょうど金〜日まで台湾に行っていたこともあり試合観戦から離れていたのですが、なつきさんブログの熱さにやられて、すっかり「読者」が定着してしまいました。やっぱり毎日ゲームがあると忙しい!だから、少しゲームから離れる時間があって、いろいろと考えさせられています。でもこういう時間も必要ですね。
実は明日は福岡出張です。ソフトバンク戦見たいけど、時間がないだろうな。考えをまとめて更新できるよう頑張ります。
つまらん記事でスミマセン。

be_a_hero_in_akasaka at 01:36|この記事のURLComments(7)TrackBack(4)

2005年06月10日

観客動員問題は意外と深刻だ

なつきさんという非常に熱い方がはじめたブログにはまっています。ここに書き込む人も熱い。タカノリやタカシに2億円も払っていてこのチームは存続するのか?ナイターの試合開始時間はこれでいいのか?シーズンはこの時期でいいのか?議論ができるのはまさにブログならでは。
当ブログも初心を忘れずに、議論を続けたいと思います。

be_a_hero_in_akasaka at 04:46|この記事のURLComments(3)TrackBack(1)