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序盤「いい試合」をしているうちは、「オイオイ、大丈夫かよ」という感じだったが、中盤からはまさに「チーム力の差」。なんてあまり慢心してはいけないんだろうが、たまにはそういう気分にもさせてもらってもバチは当たらないだろう。

勝因はまさにチーム力の差、というだけの試合だったように見えるが、やはり多村がいるといないではこのチームは大きな違いが出る。4回の同点HRも、6回のビッグイニングも彼が起点だった。相手が弱かったとはいえ(このフレーズは以降省略。文章のアタマにいつもこれをつけて読んでください)、途端に金城、佐伯、種田、村田と「打線」ができる。金城のレイザービームも中堅多村がいればこそ。多村の不在時に左翼内川・右翼古木を携えているセンター金城はあまりにも気の毒だった。守備でも打線でも「核」であるこの選手の虚弱体質は、今年の最大のカギとなろう。

勝てそうで勝てなかった門倉の今季初勝利もビッグニュースだ。打線がこれだけ機能すれば、これだけのピッチングができる男だ。こうなったら残り2戦も吉見・那須野あたりで「今季初勝利3タテ」なんて欲も出てくる。今まで目立たなかった先発陣にぜひ弾みをつけたいところである。もしやこの2人の昇格はそこまで睨んだものだったのか?と思えるほどいいタイミングである。

しかし、この交流戦には一際の感慨があった。対戦の妙(by HONEYWARさん)も味わい深かった。また、欠端や木田や新浦あたりをエースに立てていた時代は、我が軍もこんな感じであった。ひとりエースの岩隈の姿がかつての遠藤やこの3年の三浦とダブる。わが身の幸せを噛み締めるとともに、楽天にも是非この種の郷愁を感じられるような時が来てもらいたい。




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