復帰が恐ろしい、いや待ち遠しいですね。

 横浜佐々木主浩投手(37)が9日、横浜市内の病院で右ひざの検査を受け、今日10日に患部の内視鏡手術を行うことが分かった。手術はささくれ立ったひざ関節付近のクリーニングを行うもの。1カ月程度でキャッチボールを再開できる予定で、前半戦での復帰を目指す。
 春季キャンプ第3クールで痛めた右ひざは、思ったより重症だった。ひざをかばう余り、連鎖して右ひじや腰にも負担が掛かった。主治医は「しっかり治した方がいい」と治療を勧めたがマウンドに上がり続け、4月21日のヤクルト戦で今季3度目の救援失敗。同22日に登録抹消され、ファームで調整していた。初めて痛めた個所でもあり、週2度の注射とアイシングなどで慎重に様子を見ていたが、痛み、腫れとも引かない状態が続いていた。
 自身の離脱に責任を感じ、チーム状況を常に気に掛けていた。7日には「まどろっこしいことをしている時間はない。2、3年先のことを考える余裕はありませんから」と話し、70球のキャッチボールを敢行。痛みを我慢して復帰も考えたが「チーム、ファンに迷惑を掛ける訳にはいかない」と、完治した上での再起を選択した。
 右ひじ、腰の状態は良好だけに、「ひざが良くなりさえすれば、仕上がりは早いはず」と話していた。現在、通算252セーブ。プロ野球記録にあと8と迫る復活マウンドへ、万全の形で戻ってくる。

佐々木主浩―メジャーをゆるがす大魔神

大魔神伝